Mt富士ヒルクライムでいい成績を残したい。
速く走りたい、ブロンズの称号がほしい!
Mt富士ヒルクライムは日本で一番大きなヒルクライムイベントです。
それだけに、なにか攻略法はないものかと考える人が多いようです。
わたしは潰瘍性大腸炎という病気により大腸を全摘しています。
ハンデを持った身体でありながらも、Mt富士ヒルクライムで上位10%という成績を出しています。
小さい積み重ねによりこれだけの成績を残せたとは思っていますが、その他にも軽量化の面で工夫をしています。
今回は今からでも遅くない、すぐにできてお金をかけない軽量化について書かせていただきます。
目次
1.ボトルの軽量化
すぐにできてお金をかけない軽量化をする上で一番重要なのがボトルの軽量化です。
レース本番では、水を満タンに入れた保温性能のあるボトルを2つ持ち込んでいる人がいます。
はたしてそれは本当に必要なのでしょうか?
Mt富士ヒルクライムで3時間以上かかる人であれば、水はたくさん持って行ったほうが良いでしょう。
しかし、ある程度上を狙っている人であれば、1時間30〜2時間くらいでは登れるのではないでしょうか。
その程度の時間で1リットル以上の水を飲みますか?
通常のボトルの重量
通常のボトルは、だいたいのものが500ml〜750mlぐらいの容量です。
そしてボトルの重量とボトルケージの重量が加わります。
こちらのボトルは約600mlぐらい入るボトルです。
水の重さとボトルの重量とボトルケージの重量を合わせて、701gです。
わたしはこれが不要であると判断し、Mt富士ヒルクライムではボトルを持ち込まないことにしました。
パワーバーのジェルボトルに水を入れる
ボトルを持ち込まない代わりに、サイクルウェアのポケットにパワーバーのジェルボトルを入れています。
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水の量とボトルの重さで142gです。
水の量とボトル、ボトルケージ、すべての点で軽量化されています。
水の量としては120ml程度でしょうか。
水分が足りないと思うのであれば、スタート前に補給すれば良いです。
わたしは登りで口がかわいたとき、うるおす程度の水があれば十分と考えているためこれで良しとしました。
ちなみに大会では200mlの水を持っていくことが推奨されています。いっそのこと水を持ち運ばないというのもアリです。
というかわたしは持って行かないことも多いです。
さいごに、上述しましたが大切なことなのでもう一度。
完走までに3時間以上かかるようであれば、水は多めに持って行きましょう。
乾き具合は個人差があります。
無理をしないように。
2.補給は持ち込まない
補給も多くの人が持ち込んでいます。
ロードバイクの雑誌でも、補給を持ち込んで、こういうタイミングで摂れ!とアドバイスが書かれています。
これもわたしの観点では不要です。
ハンガーノックが心配だという方もいるかもしれませんね。
一度ハンガーノックになってしまうと、補給してもすぐには回復できません。
ヒルクライムで一番怖いのはこのハンガーノックです。
ハンガーノックだけは絶対に回避しなければなりません。
それなら補給が必要なんじゃないの?と思われたでしょうか?
ハンガーノックを防止するために補給を持っていくのではなく、そもそもハンガーノックを起こさせない対策をしましょう!
理論的には補給食のようなジェル、ゼリーのほうが高カロリーではあるのですが、そういったものだとすぐエネルギーが枯渇してしまっていました。
それがわたしの経験です。
そういう時には補給が必要でした。
逆に、レース直前に普通の食事(腹八分目)をすることで、途中でエネルギーが枯渇するようなことがなくなりました。
補給が不要になり、軽量化につながったというわけです。
これに関しては、「ハンガーノック 糖質制限」について調べていくと理由がわかります。
糖質を多く取ると、ハンガーノックになりやすいようです。
3.服装の軽量化
Mt富士ヒルクライムは毎年6月に開催されます。
その他のヒルクライムレースもだいたい6月か9月と季節の変わり目にあります。
季節の変わり目で心配なのが気温です。
特に山の気温は上と下で差が大きいですからね。
つい用心して長袖サイクルジャージやアンダーウェアを着込んでしまいます。
わたしはMt富士ヒルクライムレースでは常に半袖ウェアにレーパンです。
冬用ウェア、アンダーウェア、タイツ、一切使いません。
そもそも、防寒対策をするとすごく重たいんです。
これはわたしが愛用しているスポーツデポのアンダーウェア上下の重量です。
283gあります。
重さというデメリットもありますが、そもそも防寒対策をしてMt富士ヒルクライムをするととにかく暑いです。
それはもうのぼせてしまうぐらいに。
防寒対策をして登る人は「失敗した…」と思いながら登ることになるでしょう。
そして来年からわたしのように半袖ウェアで挑むことになるはず。
パンク修理キットの軽量化
パンク修理キットはそもそも不要と考えて持って行かない人も多いです。
たしかにわたしもそのように考えることがあります。
しかし、万が一パンクした時はどうしますか?
助けが来るのを待ちますか?自転車を押して登りますか?
サイクリストとして、最後まで走り切るのはサイクリストの責任だと考えています。
なので、わたしは最低限のパンク修理キットを持ち運んでいます。
超軽量な空気入れ「インフレータ」とタイヤを外すためのタイヤレバーは2つ、チューブは持ち運ばず、貼るタイプのパッチを持ち運んでいます。
これらをジップロックに詰めてサイクルウェアのポケットに入れます。
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替えのチューブを持ち運ばないところがポイントです。
4.Mt富士ヒルクライム前にしっかり洗車する
ロードバイクについている、ほこりをすべて落としましょう。
小さいことですが、ほこりもつもれば山となり、重くなります。
ほこりを落とすことで軽量化、というよりは、全体的に洗車して、駆動系の動きを良くさせることのほうが大きな意味があります。
可能であればチェーンなんかは交換してしまい、よく油をさしておきましょう。
5.アクセサリの軽量化
最後の悪あがきです。
サイクルコンピュータにつけているカバーははずします。
ストラップをつけているのであえれば、それもはずしましょう。
その他にも、もしライトがついていたり、ベルがついていたりするのであればはずしましょう。
はずすといっても、本体だけ外すのではなく、ベルトの部分から外してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
わたしのように身体にハンデがあったり、フラットペダルだったりアルミのロードバイクだったり、そんな不利な状況にいる人間は、まともに正面から戦っても100%負けます!全戦全敗です!
人が考えつかないようなことを、リスクを冒して実験してみることで今の結果が出せています。
ポテンシャルは今この記事を読んでいるみなさんのほうが高いことは間違いないでしょう。