潰瘍性大腸炎の私が病気で何度もアルバイトを辞めた話

病弱で仕事が続かない、潰瘍性大腸炎という病気を抱える多くの人の悩みです。わたしも例に漏れず、病気のせいで仕事が続かなかった人間です。

仕事といってもわたしの場合はアルバイトで、主に学生時代のお話です。わたしは13歳で潰瘍性大腸炎を発症していますので。

今、仕事で悩んでいる方へ、わたしの体験談が少しでもお役に立てればと思い昔の話をさせていただきます。

コピー機解体のライン工→成功

まずは成功体験からお話しましょう。先に言いますけど、他のアルバイトはすべて失敗に終わっています。

超単純作業であるコピー機解体のライン工

コピー機解体の仕事とはどんな仕事か?トラックからコピー機が運ばれ、それをラインに乗っけるお仕事です。

ライン工の一番先頭部分ですね。毎日大量に運ばれてくるコピー機をただひたすらラインに乗っけるだけのお仕事です。

正直な話どんなおバカさんにもできる簡単なお仕事です。ですが、それでも世の中には効率よく働けない人もいるようで、アルバイトの先輩からあの人は仕事ができない、この人は仕事ができない、なんて話を聞かされていました。

どうやらわたしはデキる人だったらしいです。ライン工に仕事できるもできないも無い気がするのですが。

肉体労働だった

コピー機解体の仕事は肉体労働です。頭脳はほとんど使わず、学歴不問です。

わたしは潰瘍性大腸炎でまともに学校に通えなかったことも多いのですが、低学歴のわたしでもできました!

気になるのは肉体労働ということです。潰瘍性大腸炎になると疲れやすかったり、症状が出ると家の外にすら出れなくなってしまいますよね。

わたしの場合はコピー機をラインに乗せるという超肉体労働でしたが、ラインの場所によってはネジを外すだけ、というさらに簡単な仕事もあります。

ライン工最大のデメリットは時間の拘束

ライン工ははっきり言って潰瘍性大腸炎患者には不向きです。わたしの場合は短期アルバイトだったのでしっかりやり遂げることができただけです。

不向きな理由は、時間の拘束です。ちょっとお腹の調子がわるいから…といってトイレにいけないんですよね。

自分が抜けるとラインすべてが止まるかもしれない!という感じです。実際にはそうならないように対策されているものですが、頻繁に抜けるとなるとうしろめたいものがあります。体調に自信のない人にはおすすめできません。

コンビニのアルバイト→失敗

店長の厳しさにやられた

運が悪かったのか、わたしが務めていたコンビニは店長が超厳しい人でした。かな~り怒られた記憶があります…。

コンビニのアルバイトってアルバイト初心者向きに見えて覚えることがたくさんあるんですよね。今、コンビニってなんでもできるじゃないですか。なんでもできるようにならないといけないわけです。

レジを打つだけじゃなく、お客さんのいない間に掃除しつつ、常にレジには注意を払っていなければいけない。そしてできなければ怒られる…。

もうちょっとできないだけで怒られていました。教わっていないことも知らなければ怒られていました。新人アルバイトが入っては抜けを繰り返すワケありバイトだったのです。

接客業のストレスにやられた

どうやらわたしは接客業に向いていなかったようです。コンビニというアルバイトはどうも最底辺の職業のように思われているのか、お客さんからかなり見下されていたと思います。

お前のレジが遅いからもう食っちまったよ!といってアイスのゴミ袋をレジにたたきつけてきた人もいます。うーん、理不尽ですねぇ。

そんなお客さんにもヘコヘコ頭を下げなければいけない、それがコンビニのアルバイトです。別にプライドがあるわけではありませんが、メンタルに良くないものがあります。

2年でアルバイトを辞めた

わたしは辛抱強いほうだとは思うのですが、コンビニのアルバイトをしている間に何回か病気が再発し、入退院を繰り返していました。

その結果、身体にもよくないし2年でアルバイトを辞めることを決意しました。

ツタヤのアルバイト→失敗

アルバイト採用決定から3回目の出社で3回出社してクビ

コンビニのアルバイトを辞め、新しいアルバイトを探していたわたしはツタヤでアルバイトすることを決意しました。接客業の経験ありということでかなり印象は良かったみたいです。

最初のうちは研修期間だったわけですが、なんとアルバイトにいけたのは全部で3回だけでした。

4回目の出社のときには症状がひどくて即入院。1ヶ月ほど病院で生活していました。

アルバイト休みますと連絡は入れたはずなのですが上のほうにうまく伝わっていなかったようで、無断欠勤扱いされてクビになりました。研修期間中の無断欠勤は重罪ですからね。

1ヶ月後、ガリガリに痩せた身体でアルバイト先に大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません、と謝罪に行きました…。そのツタヤでは今も現役で利用させてもらっていますけどね。

引越し屋のアルバイト→失敗

採用されてから0日目で退職

わたしはもともとスポーツができるタイプの人間で、病気がないときはわりと体格の良いほうです。わたしの体格を見て、引越し屋さんからはこれまた好印象だったようです。

しかし、採用されたのですが、その採用通知をもらった瞬間に自己都合退職です。理由は例のごとく病気の再発でした。

引越し屋のバイトはもうホント書けることありません!なんせ0日退職ですから。

まとめ

我ながらひどい経歴ですねぇ。うまくいったアルバイトはライン工、他は全部病気が理由で退職・クビになっています。

ツタヤと引越し屋はホントに迷惑しかかけていません。病気でごめんなさい…。しかし、世間はこれを病気を盾にしているとしか思ってくれないんですよね、辛いです。

理不尽だ!と同情してくれる方もいらっしゃるかと思います。ありがとうございます。しかし、社会というのは往々にして理不尽なことがあるものです。これは避けられないことです。社会で生きていく以上、社会を変えるのではなく自分が社会に合わせていかなければいけないんです。

誤解のないように言っておきますが、わたしは超真面目人間です。何度入退院を繰り返してもあきらめずに勉強は続けていたし、何年もかけて国家資格を取得したり。ハンデを持った人間が真摯さを無くしたら本当に何も残りませんから。

学生時代、アルバイトすらまともにできなかったわたしですので、大腸全摘を決意したというのが理由のひとつです。アルバイトすらまともにできない人が就職して社会人になるなんてはるかに難易度高いですからね。

潰瘍性大腸炎でもアルバイトができないわけではありませんが、わたしはかなりきつかったです。