マクロはエクセルだけの専売特許じゃない!ブラウザやWindowsを自動で操作するマクロを紹介します。

エクセルにはマクロというものがあるのをご存知でしょうか?

マクロとはいったいなにか?かんたんに説明しますと、ルーチンワークを自動実行させることができるプログラム、というものです。

エクセルを使った作業ではけっこうな割合でルーチンワークってありますよね。たとえばセルを選択してそこに画像を貼り付けて次のセルへ移動してまた画像貼り付けて…。

単純に画像を貼り付けるだけでも、いちいちエクセルのメニューから画像挿入を選択しなければならなかったりして大変です。

そんな作業はエクセルマクロを使えば、セルと画像を指定しておけばボタンひとつで自動実行できるようになります。

そんな便利なマクロですが、実はエクセルだけの専売特許ではないんです。他にもブラウザマクロやWindowsマクロなんていうものもあります。

今回は日常生活で役立つ、エクセル以外のマクロについてご紹介したいと思います。

ブラウザマクロ『iMacros』

ブラウザマクロはiMacrosというものになります。これはInternet explorerでもGoogle ChromeでもFireFoxでも使うことができます。

プラグイン、アドオン、それぞれ呼び名は違いますが、みんな同じ『拡張機能』になります。

ブラウザ操作を記録し、マクロにすることができる、マクロコードが生成できる!

iMacrosは扱いが非常にかんたんです。プログラミングの力がなくても結構あつかえます。

その理由として、操作を記録するモードがあるためです。操作を記録すると、マクロコードが生成されます

生成されたマクロコードを自分で自由に連続させたり繰り返させたりすれば、かんたんな自動環境の出来上がりです。

悪用はしてほしくないのですが、たとえばポイントサイトなどで広告をクリックさせていきたい、なんてことを自動化したければ間違いなくiMacrosは最適でしょう。(大切なことなので2度書きますが、悪用厳禁です)

iMacrosはFirefoxがおすすめ、javascriptが併用して使える!

iMacrosはInternet Explorer、Google Chrome、Firefox、いろいろあるけどどのブラウザで使うのが良いのでしょうか?

断言します。その答えは『FireFoxのiMacros』です。欲を言うとFireFoxは64bit版だとすごく安定します。

iMacrosにはマクロを何回繰り返す、というループ機能を持っています。しかし、無料版のiMacrosでは最大で3回までしか繰り返しができないんです。

その上限を取り払うには有料版を買うしかないのですが、これがまぁちょっといいお値段しています。

そんなときに活躍してくれるのが『javascript』です。FireFoxのiMacrosはjavascriptを動かすことができます

なので、わたしはjavascriptでiMacrosのマクロを生成し、生成したマクロをjavascriptでループさせるということをやっています。

まぁわたしは貧乏性なので何事も無料で済ませたいんですよね。

Windowsマクロ『UWSC』

便利なマクロはとどまることを知らず、Windowsマクロなんていうものもあります。UWSCというものになります。

パソコン上のあらゆる操作を自動化できる!

UWSCはかなりすごいやつで、パソコンのありとあらゆる作業をマクロにしてしまうことができます。iMacrosはブラウザに限定していましたが、UWSCはWindows上で動くアプリケーションすべて操作することができます

ただし、細かい操作はちょっとむずかしかったりします。なので、UWSCでFireFoxを制御する、といったことは不可能ではないのですがおすすめしないです。ブラウザを自動操作したいのであればやっぱりiMacrosの出番です。

パソコン操作を記録し、マクロコードが生成できるがマウス・キーボード操作の記録まで。

iMacrosと同じように、パソコンで操作した内容を記録してくれるモードがあります。しかし、iMacrosと違って生成されるマクロを応用して〜、というようなことが非常にやりづらいです。

なぜなら、UWSCの操作記録はあくまでも動かしたマウス、叩いたキーを記録しているだけですので。まぁたったそれだけのことでも使いようによっては十分に役に立ったりします。

とある3つの点を順番にクリックし続けたい、なんてこともあるかもしれません。ソフトウェア開発のテストではそういった場面がよくあります。

スタートボタン→ストップボタン→スタートボタン→ストップボタン→…というように、作ったプログラムのテストをするにはもってこいです。

まとめ

以上のことをまとめますと下記のとおりです。

  • マクロはエクセルだけではなく、ブラウザやWindowsにもある。
  • ブラウザ操作を自動にしたいならFireFoxのiMacrosがおすすめ。
  • Windows操作を自動にしたいならUWSC。

iMacrosはプログラムの知識がなくても結構あつかえるかもしれません。iMacrosのマクロはプログラムではなく、あくまでも『タグ』というか『コマンド』といったものになります。

一方、UWSCのほうはがっつりプログラミングの知識が必要です。マウス・キーボード操作を記録させてそれを繰り返すだけ、という用途であればプログラミングの知識は不要です。

しかし、プログラミングの強みは処理の分岐や繰り返しができること、この辺を抑えておくだけでも可能性は大きく広がるかもしれませんね。

この情報がみなさんのお役に立てるとうれしいです。