わたしは13歳のときに潰瘍性大腸炎を患い、23歳で大腸を全摘しています。全摘した理由の1つは就労が困難であると判断したためです。
わたしを含め、就労が困難な潰瘍性大腸炎患者という方は多いはずです。就労できなければお金を稼げない、お金がないくせに医療費だけは人の何倍もかかります。
そんな潰瘍性大腸炎患者はいったいどうやってお金を稼げばいいのか?今回はわたしがどうやってお金を稼いでいるのか、書いてみます。
目次
潰瘍性大腸炎の金稼ぎ
正社員
お金を稼ぐならなんといっても正社員が一番です。まぁそれが困難であるという人も多いわけですが。
- 保障がある。
- 入ってしまえばそう簡単にクビにはできない。
- 有給休暇など、働けない日があってもお金が入る。
- 最悪、休職といった手段で長期休むことができる。
わたしが正社員に価値・魅力を感じているのが上記です。
最近はフリーランスや自身で独立して事業を興す人も増えているように感じますが、正社員という地位はゆるがないです。
ありがたいのは働けなくても場合によってはお金が入る、生活が保障されるというところです。
現在、わたしは副業を併せて1,000万円近い年収となっていますが、どれだけ副業で稼いだとしても正社員を捨てるつもりは全くないです。
ですが、デメリットもあります。
- 繁忙期には残業が多くなる。
- 複雑な人間関係でストレスが貯まる。
- 手取りの収入低すぎワロタ!
潰瘍性大腸炎の方は体力に自信がないという人も多いはずです。そんな状態で残業が多いと疲労とストレスで症状が悪化することもあるでしょう。
会社員だと上司、同僚、後輩、お客さんなどなど、上から下から、そして横からたくさんの『攻撃』を受けます。
- お客さん:この機能、明日までにお願い。できない?こっち金払ってるんだよ?
- 上司:なんで断らないんだよ!
- 後輩:今日は帰ります。(仕事終わってないけど)
- 同僚:この日程1日遅れだけど、どうするの?解決策教えて。(忙しいのに半日ぐらい打ち合わせになる)
いやー、辛いです。あることないこと、あることもありますけど。
わたしは会社員というものは、『働いた時間でもらえるお金が保証されるビジネス』と割り切っています。
また、残業がゼロだと一ヶ月の給料の手取りが20万程度になります。新卒の手取りと同じレベル…これだけではちょっと生活苦しい。
在宅ワーク
潰瘍性大腸炎になったら一度は考えるのではないでしょうか?在宅ワークというものを。
- 病気になっても仕事ができる。
- クビに怯えなくても良い。
- 人間関係でストレスを抱えない。
わたしも昔は在宅ワークを考えていました。というか、大腸があったころは就職なんて無理だろうと考えていました。
で、当時はインターネットもまだまだ未発達な状態で情報が少なかったので、2chでスレッドを建てて質問しました。
- クソスレ立てんな!
- 楽して金稼ごうとするクズ乙!
- マジメに働け!
どうも楽してお金を稼ごうとするクズと思われてしまったようです。本当に病気が理由で就労が困難だと判断し、切実な悩みを相談したつもりだったのですが。
実はこの時立てたスレッドに書いた文章が、2chでテンプレート化してしまいました。完全に黒歴史です。
わたしは長いことインターネットを使ってお金を稼ぐ方法を探っていて、そこそこ稼ぎもあります。副業ですけどね。
ですが、もちろんデメリットもあります。
- 個人事業であるため、不安定。
- 毎月、毎年、収入が変わる。
- ささいなことで吹き飛ぶ恐怖がある。
正社員であれば、残業がゼロであっても確実にこれだけは入る!っていうラインがありますよね。そのラインの中で生活をしていれば全く不安を抱えずに生活できます。
ですが、在宅ワークは個人事業になりますので、明日仕事がなくなるかもしれない、収入がなくなるかもしれない、という不安がつきまといます。
今は収入がそれなりになったわたしですが、逆に不安です!毎日、副収入の収益を確認し、一喜一憂しています。これは副収入に依存しつつあるわたしの生活スタイルに問題がありますね。改善したいと思います。
在宅ワークには下記のものが代表でしょう。
- ランサーズ、クラウドワークスなどで仕事を請け負う。(翻訳、記事作成、ソフトウェア開発など)
- ココナラで自分のスキルを売る、買ってもらう。(絵を描く、ソフトウェア開発など)
- アフィリエイト
- せどり、輸入ビジネスといった物販
わたしとしては、自分で事業を興すタイプのアフィリエイト、せどりをおすすめします。やはりランサーズやクラウドワークス、ココナラといった、人から仕事をもらうタイプは収入が頭打ちになるからです。がんばって500万程度がいいところではないでしょうか。
アフィリエイトの場合はリスクがほぼゼロなので安心ですが、1,000時間作業をしても収入がゼロ円ということもあります。
せどりといった転売は再現性が高い(よほどおかしなことしない限りだいたい儲かる)ものではありますが、最悪の場合は資産を減らすこともあります。
ネット上には、
- 1日30分で月収100万!
- 完全自動で稼ぐ!
とかいうのがありますが、99.18%詐欺です。アフィリエイトもせどりも、稼いでいる人は睡眠時間削って必死に稼いでいますよ。
投資
投資と聞くと損する、ギャンブル的なイメージがありますよね。でも、ほぼ確実に増やす方法はあります。
投資の世界では『裁定取引』と呼ばれているのですが、この裁定取引にだけ注力していれば損することなくお金を増やすことができます。
この裁定取引の応用例が下記です。
- 株:株主優待タダ取り
- FX:スワップ金利サヤ取り
投資では安い時に買って高く売る、なんてことがよく言われますが、未来予知でもしない限り100%の成功率はないです。個人投資家は一発逆転を狙うより、裁定取引で手堅く資産を増やしていくことをおすすめします。
投資だけで食っていく、っていうのはよほどセンスがないと無理だと思います。たいていの場合軍資金をゼロにして撤退でしょう。
株主優待タダ取り
たとえば、Aの株を現物で買い、Aの株を信用取引で売ります。
Aの株価が100円から110円に上がった時、現物で買った株が10円の儲けですが、信用取引で売った株が10円の損失です。つまり、利益と損失が相殺されます。同じく配当金についても相殺されます。
ですが、株主優待だけはしっかりもらえるんです。その分だけ儲けとなります。信用取引で売った株については、もともとの株の所有者に株主優待が送られるため、もらったい株主優待を返送するといったことをする必要がないです。
家族の協力も得られれば、株主優待タダ取りだけでも、年利5~10%で運用することができます。(所持金1,000万程度で、という意味で)
スワップ金利サヤ取り
FXの取引所は、運営会社によってスワップ金利が異なります。スワップ金利とは、銀行の金利をイメージしてもらえると良いです。
A社は1日100円、B社は1日90円のスワップ金利だったとします。
A社から買い、B社で売り。このようにすると、100円もらって90円支払うことになり、10円の儲けが出ます。
FXではレバレッジといって、現金を担保にして、所持金の何倍ものお金で取引ができます。
こちらも同じく、所持金が1,000万程度あれば年利5~10%で運用することができます。
まとめ
- 可能であれば、正社員が一番。
- 在宅ワークは最悪の手段。
- 万が一に備えて副業で在宅ワークで食える環境は作っておきたい。
- 貯めたお金は豪遊してはいけない。できる限り資産運用する。
あまりの絶望的な状況に置かれて一発逆転を狙いたくなってしまう気持ちもあるでしょう。その気持ちもわかります。
ですが、『地道にコツコツ』がもっとも最短ルートだとわたしは思っています。きっとあなた自身もそういう経験があるのではないでしょうか?
2chで切実な相談をしているとネタにされテンプレ化してしまい、消せない黒歴史になるかもしれませんよ?(笑)
常に最悪は想定、会社をクビになることも想定して、副業は何かしらしておいたほうが良いです。
余談
ちなみに、わたしは輸入ビジネスという副業をやって月10万~20万稼いできました。ブログも作っています。
⇒潰瘍性大腸炎患者でも在宅ワークができる輸入ビジネス、『自作ツールと輸入ビジネス』
このブログは、身体に病気・障害があって就労が困難である人のためにも作ったブログです。わたしには大腸を全摘して就職、という選択肢しかありませんでしたが、今の人は1つでも選択肢が多くあればいいな、と思っています。
ですが、それを逆手に取ってわたしを利用する人もいます。悲しいですね…。いつだって病人は社会的弱者です。
容易に稼げるよう、わたしのプログラミングスキルを活かして無料ツール、稼ぐための情報を公開し、超効率的に作業ができるようにしています。だいたいは『ここから先は有料です』な感じで肝心な情報を公開しませんが、わたしはすべてを書いています。
ついでに言うと、わたしは輸入ビジネスを辞めてしまいました。理由はいろいろありますが、興味ある人はブログを読んでみてください。
はっきり言って失敗だったと言えますが、わたしは失敗すらお金に変えていきます。具体的には、効率を上げる無料ツールを公開しつつ、さらに効率を上げるツールを用意し、わたしのブログ経由で市販されているツールを申し込んでいただいた方への特典としています。
ライフタイムコミッションといって、わたしのブログ経由で契約してくれた方が契約中の間はずっと収益が発生します。
失敗、というのはやはり、恥ずかしいことです。ですが、わたしは大腸と一緒にプライドを切り捨てています。
わたしの人生においては失敗とかころんだ、コケた、などなど、そういう体験ばかりです。なにもないならそういったことを武器に変えていくしかないです。
病気で落ち込んだりするのもわかります。でも、『このハンデ戦をどうやって生き抜いていくか』、っていうことをよく考えていってほしいです。