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闘病記録

潰瘍性大腸炎の闘病記録 総まとめ 発症から全摘、困難を乗り越えたきっかけ

2016/10/02

潰瘍性大腸炎の希望?

今まで何度かわたしの闘病記録について書かせていただきました。今回はその総まとめです。

海洋性大腸炎を発症してから、大腸を全摘して病気を克服するまでのお話です。主に精神論ですね。

精神論ではありますが、大腸全摘には精神面がとても重要です。参考にしていただけるとうれしいです。

潰瘍性大腸炎だった頃

良かったことなんて何ひとつなかった

たまに人は病気になることで多くのことを学んだ、などと病気になってメリットがあったというようなことを言います。しかし、わたしにそういったことは一切ありませんでした。

病気になっていいことなんてひとつもあるはずがないんです。健康のありがたさを知ることはできましたが、もう二度と健康は手に入らないと知ります。

誰も助けない、優しくされない

誰に助けてもらえるとか、優しくしてもらえるということを期待していたわけではありません。病人となったわたしに社会はとても冷たかったのです。

ちょっと調子が悪ければ病気を盾にしていると言われてしまいます。『腹痛程度であまったれるな!』潰瘍性大腸炎に対する社会の認識というのはこの程度のものなのです。

ゴミのような扱いを受けてきた人生

わたしは病気になったことで、「病気を盾にするクズ野郎」というレッテルを貼られました。潰瘍性大腸炎は見た目ではわかりませんからね。見た目は普通なのにお腹が痛くて学校休みます、会社休みます、なんて言ったら仮病と疑われても不思議ではないです。

潰瘍性大腸炎になって、病気にたくさん苦しめられてきましたが、人にもたくさん苦しめられました。人からは主に精神的な面で辛いことをたくさん言われたし、されてきましたね。

潰瘍性大腸炎で大腸全摘

ポジティブに明るく生きることはできなかった

潰瘍性大腸炎で大腸を全摘するなんてことは、発病した当時は全く考えられないことでした。大腸全摘なんてよほど強い人でないと乗り越えられない、そんなハードルの高いものだとずっと思っていました。

病気なんかに負けない!なんていうポジティブで明るく生きる人がいますが、残念ながらわたしはそういうタイプではありません。

ポジティブな人でも、いつまでも潰瘍性大腸炎になった大腸を大切に持っている人もたくさんいます。大切にしているのは大腸でしょうか?それとも病気なのでしょうか?

ポジティブに生きられないからダメというわけではないんです。ポジティブに生きてもダメな人はいるんです。

病気になってうまく生きられないという人もいるとは思いますが、それが悪いわけではないんです。

勇気なんてない、強い人間ではなかった

勇気があったわけでも、強い人間だったわけでもありません。わたしにあったのは潰瘍性大腸炎を発症してからの辛い経験ばかりです。

とにかくこの辛い状況から抜け出したい!ただそれだけでした。困難を乗り越えるきっかけは強さだけではないということを知ってください。

最後まで逃げることを考えていた

お恥ずかしい話、大腸全摘を決意して、そのために入院したというのに、わたしは手術予定日の直前まで逃げることを考えていました。毎日『どうやって病院から抜けだそう』、そんなことばかり考えていたんです。

毎日得体のしれない検査をくりかえし、恐ろしいことが書かれた同意書にサインする。それで怖気づいてしまったんです。

わたしの担当の先生はこう言います。「手術の直前でもキャンセルしていいんですからね」と。でもこれが逆にわたしを逃げさせない言葉となりました。

だからこそ言いたい。逃げてもいいんです。

逃げてもいいと言われると、逃げることのほうが勇気が必要になります。逃げることは臆病なのではなく、むしろ勇気が必要。勇気ある撤退です。

わたしにとっては病気から逃げること、手術から逃げることのほうが勇気が必要でした。

潰瘍性大腸炎という社会的弱者の生き方

潰瘍性大腸炎を発症し、社会的弱者となったわたし。大腸を全摘したとはいえ、生活には若干ではありますが支障はあります。

それでも今まで、自分なりに懸命に闘ってきました。ここでは弱者なりの生き方、考え方について書かせていただきます。

「戦えば負ける」全戦全敗の人生なら、発想を変えて自分の土俵で戦うべき

わたしの人生は負け組というやつです。わたしは自分自身を人類の負け組代表だと信じています。

何をやっても戦えば負ける、全戦全敗の人生です。なぜ必ず負けてしまうのか?それは「みんなと同じこと」をしようとするからなんです。

みんなと同じことができる、というのはわたしの夢でもあるのですが、どうしてもスタート地点が違います。ハンデを背負っていますので、出遅れでのスタートです。

みんなと同じことをして、そして負けて傷つく。わたしの人生はこの繰り返しでした。

たくさん勉強していい大学に入っていい会社に就職する。わたしのような入退院を何度も何度も繰り返す人間がまともに戦ってこの競争に勝てるのでしょうか?体力、時間ともに勝ち目がないのなら、発想を変えて別の土俵で戦うしかありません。

救いのない人生だというのなら、絶望すら武器に変えるしかない

潰瘍性大腸炎になって『なんの救いもない』、と嘆く人がいます。たしかにその通りです。いいことなんて何一つありませんでしたし、助けてくれる人もいませんでした。

本当に何もない人生でした。あるものといえば誰にも負けないぐらいの深い絶望のみ。何もないのなら、その誰にも負けない絶望を武器にするしかないんです。

絶望だって立派な強い感情です。一流の人間はそういったマイナスすらプラスに変えていくのではないでしょうか。負け組人生から一流になれるチャンスです。

生きる価値が無いと嘆くなら、命を賭けることぐらいできる

わたしの人生は本当に深い絶望の中にありました。それこそ生きる価値なんてない、というくらいに。だからこそわたしは大腸全摘という自分の命を使った賭けに挑むことができました。

本当にどうしようもなくなったとき、命を賭けることぐらいできてしまうものです。逆にそれができないのなら、まだ自分の人生に価値を見出しているということではないでしょうか。

失うものが何一つない人間の強さだと思います。

誇り高い生き方よりも泥水をすすって生きる道を選ぶ

わたしは大腸と一緒につまらないプライドも切り捨ててきました。わたしのようなハンデを背負っている人間はなりふりかまっていられないんです。

『お前にプライドはないのか!』なんて言われることもあります。断言しますが、わたしにプライドなんてものはありません。

わたしにあるのは、泥水をすすってでも絶対に生き残ってみせる、という気持ちだけです。プライドがあるからあれはできない、これはできない。そんなものよりわたしはとにかくなんでもやってみる、とにかく行動を起こします。

失敗してもいい、笑われたっていい。とにかく何が何でも生き残る。それがわたしのポリシーです。

まとめ

潰瘍性大腸炎になって強く生きられない、前向きになれない、救いがない、など。嘆きの言葉はたくさん聞いてきました。そしてわたし自身もかつてその一人でした。(今も、かもしれません)

わたしが言いたいことは、かならずしもそういったネガティブな感情がマイナスとは限らないということです。わたしは病気と人に追い込まれたことで、逆に病気を克服しました。(克服したと言っていいのか…?)

テレビドラマでは病気を克服するのに、希望・勇気・友情・愛情、こういったものをテーマにしているものが多いです。あたかもそれがあったからこそ乗り越えられた、というように締めくくっています。

だからといって、それがないから病気を克服することができないとは思わないでほしいんです。わたしのように絶望・怒り・恨み、こういった感情で病気を克服した人間がいるということを覚えておいて欲しいんです。

病気になるとどうしてもそういったネガティブな感情が大きくなってしまいます。でもネガティブだからといって困難を乗り越えられないというわけではないんです。無理にポジティブにならなくてもいいんです。

たった一度しかない人生。合理的に判断し、もっとも有意義な人生となるようにしてください。時には厳しい選択を迫られることもありますが、自分にとって一番後悔のない選択をしてください。

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