10回以上入院してわかった病院に持ち込むべきではない4つの物

わたしは潰瘍性大腸炎という病気と大腸全摘手術とその他合併症により、20年の間に10回の入退院を繰り返しています。ここまで来ると病院がわたしのわが家のようなものになってきます。

以前、入院するときに持っていくべきものをご紹介させていただきました。

入院するときにはあれやこれやと持ち運んでおいたほうが無難じゃないだろうかと思うかもしれませんが、わたしの経験上、上記の記事に記載したものがあれば十分です。

今回は逆に、入院初心者の方がやってしまいがち、持ち込んでしまいがちなものについて書かせていただきます。

10回以上入退院を繰り返してわかった、入院のために持ち込むべきじゃないもの

入院といったら暇になる時間も多くて、ひまつぶしには本を読む人が多いのではないでしょうか?

意外に思われるかもしれませんが、入院したときのひまつぶしに本を読むというのは悪手であると言えます。

わたしの場合、体調にもよるのですが、症状が落ちついて体調がよくなってくると、暇で暇で仕方がありません。時間があまってしまって困ってしまうのです。

そんなときに本を読むとどうなるのか?

何冊でも、何十冊でも、何百冊でも読めてしまうんですよ。これだけ本を読んでいるとですね、お金がかかって仕方がないのです。

マンガとかが特に最悪で、1日で20世紀少年全巻買って読破してしまいました。

1冊500円だったとして、24冊だから12,000円です。1日で12,000円かかるのですよ。病気でただでさえお金がかかるのに、マンガでこんなにお金を使ってしまってはいけませんね。

DVD・Bule-Ray

今はパソコンやポータブルDVD、スマホなんかで映画が見れるという便利な時代です。わたしの時代にはポータブルDVDが出たばかりで、父がわたしの身を案じてポータブルDVDを買ってくれました。泣ける話です。

 

ですが、これも同じく入院中には持ち込むべきではないアイテムなんです。

入院中は体調がよくなると暇で暇で…そんなときにDVDやBule-Rayで映画を見るとどうなるか…。

そうです。何本でも何十本でも映画が見れてしまうんです。

映画は1本2時間です。1日のはじまりが6時で終わりが21時、15時間もの時間があるわけです。1日で7本の映画が見れますね。

すべてレンタルだったとして、映画1本のレンタル料は300円とします。1日7本見れば2,100円。

マンガよりはある程度コストを抑えられますが、毎日こんな大量に映画をレンタルする人のことを考えると申し訳ないです。

『いやいや、実際のところそんなノンストップで映画見ないでしょう』と思うかもしれませんが、わたしほどのプロ患者だとそういう生活をしてしまうんです。

病院という空間はユウウツな空間ですので、マンガでも映画でも、とにかく常に逃げていたいんですよ。その結果、ノンストップでマンガを読んだり映画を見たりしていまうのです。

暇つぶしの道具はゲーム、これが一番です。特にPS Vita、やり込むとトロフィーと呼ばれる称号がゲーム内でもらえるため、かなり長く遊べます。300時間かけないと取得できないようなトロフィーであれば1回の入院を1ゲームソフトでしのげます。ゲーム1本5,000円とすれば、かなりコスパがいいです。

衣類(パジャマ)

入院はお金がかかるので少しでもコストを下げようとして衣類を持ち込む方がいます。わたしは長年の経験より、病院に自分の衣類を持ち込むべきではないという結論に達しました。

理由は下記です。

  • 替えも用意するため荷物が増える
  • 荷物が増えると入院するときも退院するときも大変
  • 洗うのが大変
  • 清潔が保てない
  • 注射しづらい

病院がパジャマを貸し出しているところは多いです。わたしが今まで入院してきた病院ではどこもパジャマは貸し出していました。

病院のパジャマは前開きのもので、点滴を通したりすると着替えがしやすくて便利です。前開きのパジャマを用意できないのであれば病院のものを借りてしまいましょう。

自前のものだと洗わなければならないし、洗うには家族に荷物を取りに来てもらって洗ってきてもらわなければならないし、たくさん替え用意しないといけないし、逆にこっちのほうがコストかかっているような気がします。

病院のものはいつでもパリっとしていて清潔感があります。自前のものでは選択する周期もあったりして常に清潔感を保つのが大変なのです。

『このパジャマ、前はどっかの知らんオッサンが使ってたんだよなぁ…』ということさえ考えないようにすればいいのです。

コップ(食器類)

コップは使い捨て紙コップにしたほうが良いです。コップというか食器類全般といったほうが良いでしょう。

なぜなら、身体がつらいと食器を洗いに行くことがおっくうなのです。歯磨きコップすら洗うのがつらいです。むしろ歯磨きすらつらい。

使ったら捨てられる紙コップがおすすめです。食器は洗わずに使ったら捨てるが基本、できるかぎり時間は身体を休めることに使います。

入院中は休むことが大事なので、仕事を増やすもの、身体に負担がかかるようなものは持ち込まないようにしましょう。

まとめ

まとめると下記です。

  • 長持ちしない暇つぶしアイテムは持ち込まない
  • 仕事が増えるようなものは持ち込まない
  • 入院時、退院時に荷物になるものは持ち込まない

わたしはいつ入院してもいいように、普段の通勤リュックの中に必要なものを詰め込んでいます。リュックは登山リュックなので、退院時に荷物が増えていたとしてもそれ1つで入退院できちゃうのです。

救急車を呼んで運ばれたときもこのリュックひとつで行って帰ってきました。もう10回以上入退院繰り返していますからね、それぐらいの備えはバッチリです!

でもまぁ本当は、こういったことがないのが一番です。できるだけ入院しないように普段から生活に気をつけましょう。